内側側頭葉優位
海馬形成の高さ・脈絡裂・側頭角の関係が、症候性健忘型ADでまず注目する読影上の起点です。
- 海馬形成
- 脈絡裂
- 側頭角
海馬長軸に直交する冠状断で、左右別に3所見をまとめて見ます。
年齢、再構成面、左右差を併記し、MTAだけで病因を決めません。
高齢者47例の非造影CT群平均アトラスを使用しています。高齢者群平均参照CT・標準位置 · 無傾斜です。
内側側頭葉だけを単独で見ず、後部皮質と全般性萎縮をつないで読むための概念地図です。
海馬形成の高さ・脈絡裂・側頭角の関係が、症候性健忘型ADでまず注目する読影上の起点です。
海馬長軸に直交する冠状断で、左右別に3所見をまとめて見ます。
年齢、再構成面、左右差を併記し、MTAだけで病因を決めません。
下のMTA 0/2/4は、概念地図に対応づけて読むための別個体の実例です。
別個体海馬形成高、脈絡裂、側頭角を固定参照として読む。
別個体脈絡裂と側頭角に加え、海馬形成高を同時に確認する。
別個体海馬形成の著明な減少と周囲CSF間隙の開大を読む。
CTを操作するだけで終わらせず、同定・左右別採点・解釈・復習までを一つの流れにします。教材画像の追加がなくても進められる自己作成テキストコースです。
レッスンを選び、理解度を記録するとここに復習が表示されます。
MTA 0〜4は別症例の離散比較、位置レイヤーは標準参照または合成教材です。患者画像のアップロード、個別診断、自動採点は行いません。学習履歴はこの端末内だけに保存します。
MTA(medial temporal atrophy:内側側頭葉萎縮)の公開実例CTを、MTA 0の参照形態と固定比較します。 5段階は別々の症例・別々のスライスであり、連続進行を再現したものではありません。
海馬形成高海馬形成の垂直方向の厚みと輪郭を左右別に比較します。MTA 2から3では、側頭角だけでなく海馬形成高の低下が判定上の中心になります。
RL脈絡裂と側頭角の明らかな開大を認めず、海馬形成高が保たれる形態です。
R
L
RL海馬形成の著明な容積減少と、側頭角・脈絡裂の高度な開大を認めます。
R
L高度MTAでも、原因疾患やAD病理はCTだけでは確定できません。
Image credit Lena Cavallin / ICINET · CC BY 4.0 · supplementary teaching fileを縮小。各症例の年齢・診断名・バイオマーカーは提供されていません。橙の破線は画像ごとに合わせた海馬形成のおおよその観察域(手動トレース)で、構造境界のセグメンテーションや定量計測ではありません。MTA評価は海馬形成高・側頭角・脈絡裂を総合します。R/Lは放射線学的表示です。
MTAは上の専用比較で扱い、ここではGCAとCT白質低吸収を分けて表示します。疾患ラベルではなく、形態と分布を読むための尺度参照です。

出典:Wahlund LO et al., Insights into Imaging 2017(image credit Lena Cavallin / ICINET、CC BY 4.0)。補足CT teaching filesをトリミング/縮小し、著者のinterpretation keyに従って表示。症例の診断名・年齢は提供されておらず、年齢別正常群ではありません。
CTの役割は病理を言い当てることではなく、支持所見・反対仮説・可逆的または併存しうる構造病変を整理することです。
実患者の所見に一致しない固定CTや別症例の尺度画像は組み合わせません。ここでは、実CTを読むときの確認順序だけを示します。
内側側頭+側頭頭頂・楔前部優位の分布
0–3は疾患診断や検証済み予測スコアではなく、典型的な相対分布を圧縮した教育用概略です。
画像上は加齢、LATE/海馬硬化、側頭葉てんかん。うつ病は臨床上の類似像ですが、同じ局所萎縮を通常は示しません。
Aβ・tau病理、発症時期、臨床病期はCTから確定できません。
症例に一致しない代用画像は表示していません。DLBは特異的な萎縮像を描かず「構造的に非特異的」として扱います。
正解は病理診断ではなく、単純CTと臨床情報から許される最も妥当な構造画像パターンです。
所見と一致しない別症例CTを代用表示しません。下の構造化所見だけから、許容される画像パターンを選びます。
実患者画像を用いた診断問題ではありません。臨床情報と構造化されたCT所見から、結論の強さを調整する練習です。
採点は学習用で、診断精度の検証値ではありません。実臨床では薄切再構成、過去画像、神経学的所見、検査前確率、MRI/核医学/バイオマーカーを必要に応じて統合します。
本文中の点線付き略語はタップして説明を開けます。ここでは正式名称、画像上の意味、誤解しやすい限界をまとめています。
X線吸収の違いを断面像にした検査。本教材では原則として非造影CTを扱います。
造影剤を使用しないCT。急性出血、梗塞後変化、萎縮、脳室・白質低吸収などを評価します。
磁場と電波を用いる画像検査。CTより軟部組織コントラストが高く、認知症診療では病変分布や微小出血などの評価に優れます。
1つの3Dボリュームから軸位・冠状・矢状断などを再構成する方法。三断面の交点は同じ位置を示します。
画像上で観察・解析の対象として指定する範囲。本教材のROIは位置学習用で、解剖構造の厳密な境界や患者個別のセグメンテーションではありません。
水を0、空気を約−1000とするX線吸収の相対尺度。本ビューアの値は群平均CTアトラス由来です。
どのCT値範囲を黒〜白に割り当てるかを決める表示条件。WWを狭めると小さな濃度差が強調されます。
脳室・脳溝・脳槽を満たす液体。CTでは低吸収(黒く)見え、萎縮では脳実質周囲のCSF腔が広がります。
装置、画像、患者・撮影情報を扱う医療標準。本教材は再配布可能なNIfTIアトラスを使用し、患者DICOMは扱いません。
3D/4D画像と空間情報を1ファイルで扱う研究用形式。本教材の連続CTはNIfTI形式です。
多数のCTと自動pseudo-segmentationをまとめた公開研究データ。本教材ではBrainCT-1mmの匿名化成人CT 1例を使用します。
画像の方向表示。放射線学的軸位・冠状断では画面左が患者右です。
Scheltens尺度。海馬長軸に直交する冠状断で、海馬形成の最大垂直高、脈絡裂、側頭角を左右別に0〜4で評価します。
皮質溝開大と脳回容積減少を0〜3で評価する視覚尺度。分布と左右差も併記します。
CT/MRIで白質変化を領域別0〜3に評価する尺度。CTでは低吸収、MRIでは高信号として表現されます。
WMHは厳密にはMRI T2/FLAIR上の語。本教材ではCT所見を『白質低吸収』と表記します。
アミロイドβとタウに関連する神経変性疾患。構造CTは萎縮分布や他疾患の手掛かりを示します。
認知変動、反復する幻視、REM睡眠行動障害、パーキンソニズムなどを中核特徴とする疾患。
脱抑制、無気力、共感性低下、常同行動、食行動変化などを主徴とする臨床症候群。
前頭・側頭葉を主に侵す疾患・病理学的上位概念。FTDという臨床症候群と完全な同義ではありません。
言語障害が前景に立つ進行性症候群。svPPAでは語義理解障害と前側頭葉優位萎縮が特徴です。
視空間・視知覚障害などが前景となる後部優位の神経変性症候群。
歩行障害、認知障害、排尿障害と水頭症所見を統合して診断する病態。
脳室・外側溝の拡大と高位円蓋部脳溝狭小が不均衡に併存するiNPH関連画像パターン。
高齢者で記憶障害と内側側頭葉変化を来しうるTDP-43関連病態。
皮質・髄膜血管へのアミロイド沈着。微小出血や皮質表在性鉄沈着の評価はMRIが優れます。
REM睡眠中に筋緊張抑制が失われ、夢内容に伴う行動が出現する症候。DLBの中核的臨床特徴の一つです。
ADの生物学的定義に関わる蛋白。構造CTでは直接描出・同定できません。
FTLDやLATEなどに関連する蛋白病理。CT所見だけから同定できません。
ADの診断・研究基準を策定する枠組み。引用研究が用いた基準名で、本教材が症例を再診断した意味ではありません。
中大脳動脈領域の早期虚血変化を10点から減点する尺度。使用アトラスの原画像選定でASPECTS 10が用いられました。
画像検査の適応や認知症診療を含むガイダンスを公表する組織。
教材素材の再利用条件。CC BYは出典表示が必要、CC0は可能な限り権利を放棄した提供です。
内側側頭葉萎縮は特定病因に固有ではありません。年齢、左右差、画像品質、分布、臨床像、必要に応じたMRI・核医学・バイオマーカーを統合して解釈します。
標準atlas投影は患者個別のセグメンテーションではなく、MTA実例は横断的な別症例です。診断・治療・予後の判断には使用しません。